第1期研修状況(9月8日現在)

前回で「総合生活支援技術演習」が修了し、残すところ「振り返り」の授業2日間となりました。
9/8の振り返りは澤講師が担当いたしました。澤講師は授業の中で受講生からの「一言発言」を取り入れています。今回は、最後の一言発言となり、テーマは「研修半年間の感想や感動したこと、他、何でもあり」でした。

 

以下、澤講師の感想およびメッセージです。

 

授業の初めに、毎回生徒さんと私が、日々の感動したことや仕事上の悩みなどを話す時間をとっていました。
最初の頃は、話すことさえ出来なかったり、話しの内容も自分の周りで起こったこと、例えば子どもさんを中心にしたご家族のことや仕事のこと等でした。

 

しかし、私自身が考えていた一言発言の意図するところは、もう少し奥深いところにありました。
一言発言の意図の見かけ上は、カンファレンスやディスカッションでみんなの前で発言することや地域社会で発言する練習でした。しかし、私自身のねらいの奥深いところの本当の意図は、自分で見て感じたことを表現すること、感受性を高めること、自分の内面に目を向けることや全ての日常生活において感謝と尊敬と謙虚さを持って、自分らしさとは何かということを知ること等多彩にわたっていました。そして、自分らしさを知ることで利用者さまの自分らしさを知ることでした。その人らしさを知るためには、どうしても自分の内面に目を向けることが必要だからです。
もちろん、自分のことを話しをしたり他者の話しを聞いたりして、スクール全体で生徒さん同士のコミュニケーションをはかることも目的でした。

 

これらを達成するためには、講師が生徒さんのテキストの質問に答えることは勿論のこと、生活において困っていることにこちらから傾聴することや話し出すことを待つ姿勢が必要です。何でも話せる雰囲気をスクール全体で作ることを大切にしてきました。
生徒さん全てに無辺の可能性があることを信じて、良いところを人間として伸ばしていけたら素晴らしいと思っておりました。

 

たかが半年間で、それも生徒さんご自身の人生を歩んできて、それをどこまで出来るかと思っておりました。しかし、最後の一言発言では、生徒さん達はご自身の内面に目を向けて、困難な出来事へも感謝出来るようになっていました。さらには、このスクールで仲間として今後も仲良くしていきたいと言われる方がほとんどでした。また、現在、介護の現場で働いている方はスクールで学んだことを実践していたり、今後、介護職者として働いていくために考え方の示唆を得ることが出来たと発言する方も多くいらっしゃいました。

 

いろいろなことがありましたが、最終的には私が思った以上の結果を得ることが出来たと思っています。まだまだ、私自身も成長の過程の真っ只中にいるので、生徒さんと共にもっと成長していきたいと思います。

 

介護の職場は、決してテキスト通りになりません。利用者さまの心に寄り添い、こちらが利用者さまに教えて頂く姿勢を持ち、その人らしさを大切にしながら、基礎を応用して実践しなければなりません。

人間の心とは複雑なものです。利用者さま対介護職者ではなく、人間同士の心が絡み合う現状の中で環境も含めて、温かい介護実践をすることになります。そのためには、どうしても介護職者の感受性や感情を豊かにする必要があると私は思います。そのひとつの試みとして、一言発言を授業に取り入れました。

 

普段の生活の中に埋もれているたくさんの感謝の泉に気がつくことは、介護のみならず、人生を豊かにするものだと私は信じています。

 

カテゴリー: 最新情報, 現在の研修状況 パーマリンク